六本木・産業廃棄物不法投棄!
法は「悪い奴ら」が創る!
各種業法・あらゆる法も施行された時は穴だらけ。なぜなら、過去に「悪い奴ら」が実行した行為を基に法令が作成されるからである。法の網目を潜り抜けるのは「悪い奴ら」の知恵。法は常に「悪い奴ら」が先行しているのである。
「五反田なりすまし」、積水ハウスが63億円という巨額を騙し取られた事件。10数人が逮捕されているが、果たして起訴に持ち込めるのは何人か?
「奴ら」は微妙な法のほころびを知っている。多くが「なりすまし」など知らなかった、自分も騙された、と語るはずだ。精巧な偽造身分証明を所持し、弁護士・司法書士など法を司る人物が関われば、なおさらのこと。
今回、本紙に寄せられた六本木の「産業廃棄物不法投棄」事件。港区民からの苦情である。
不法投棄は投棄した人物が特定されない限り、「責任は土地所有者」にある。現場状況からして不特定多数の人間が廃棄物を捨てていくと思われ、犯人の特定は難しい。しかも肝心の土地所有者が誰なのか、確認できないのだ。
「地上げ」を目論む「輩」の知恵!
法務局での土地謄本は閉鎖中。受付が平成30年5月30日、(合筆・滅失による閉鎖登記簿)12月10日時点でも閉鎖中、地主確認はできない。故意に閉鎖しているとなると手の打ちようがない。残るは自治体の強制執行という手段。しかし所有者が判然としない土地に存在する産業廃棄物の処理を、自治体が自らの予算で執行するのか?これでは当分「輩の知恵」は崩せまい。
時間とともに廃棄物の投棄は続き、迷惑するのは納税者である港区民。